あ⋯、トモキの顔見るの気まずい。
そう思ってトモキから目を逸らしてもトモキは私の手を掴み自分の方を向かせる。
「亜芽、昨日悪かったな、完璧酔ってた」
「うん⋯酔ってたよね」
「悪ぃ、その⋯キスして⋯」
「⋯⋯」
「怒ってる?」
私の機嫌を伺うように首を傾げるトモキにゆっくり首を左右に振る。
「怒ってないよ、べつに」
私がそう言うとトモキは不安そうな表情から一点、安心したように笑った。
「だよな!怒ることでもねぇよな、キスくらい」
「⋯っ」
「俺と亜芽ってあれが初だったけどべつに亜芽も初めてだったわけじゃないだろうし」
「⋯」
「昨日怒ってそうに見えたからさー、一応謝っておこうと思って!まあ怒ってねぇなら安心したわ」
そう言って友達の輪の中に戻っていくトモキを呆気に取られて見ていた。



