午前2時の青春。【完】


私がそう言えば三人は確かに、と言う様に顔を見合わせる。



「これって大問題じゃね?」

「つーか山田キモくねぇ?」

「狩野もあんなのが好みだったんだねぇ、意外」



そして次々と山田と狩野の悪口を喋り出す。



「まあ山田は前からキモかったけどさぁ、まさか狩野に手を出てたとはねぇ」

「これはクラスの男子が泣くでしょ~」

「つーかこの後どうするよ?」

「とりあえず~カラオケ~?」



瞬く間に変わった話題に呆気にとられながらも、さしてこの三人は山田たちの話題に興味がないのだと悟る。



噂は大好き。それが曖昧な情報がふんだんに盛られた噂なら尚更食いつく。


だけどその噂自体に興味があるわけではない。

ただ、噂をしている時間が楽しいだけ。