午前2時の青春。【完】




「かわいー、」


笑った私を見て更に表情を柔らかくした男はツン、と私の頬を突っつく。



「な、なにっ⋯?」


いきなり触れられて、しかもか、可愛い⋯?

ニコニコと笑うこの男、とんでもなく軽い奴かもしれない。



「笑ったから。可愛いなーって」

「⋯っ、」



綺麗な顔にドキドキと鳴る胸を振り払うように手にしていたココアを一気に飲み干して勢いよく立ち上がる。


「ココアっ、ご馳走様でしたっ⋯じゃあ私はこれで」


何だかこの男といると自分が自分ではなくなる気がして怖い。



男の雰囲気なのかなんなのか、心も身体も素直になってしまう気がする。

さっきだってあなたに似合っているとか口走ってしまうし⋯。



あぁぁもうっ、何か変。