午前2時の青春。【完】




「ちょっと座ろっか」


さっき人を痛めつけていた人と同一人物とは思えない優しい声色に戸惑いつつも、何故か彼の言葉に頷いている自分もいて。



「あ、遠慮なく飲んでいいよ」


人一人分空けたベンチに座りココアの缶のプルタブを開けた。




「あったかい⋯」


冷たい水で手を洗わされて、その前には恐怖に震えて、寒さからなのか恐ろしさからなのか分からないけれどホットココアの温かさは少しだけ気持ちを楽にしてくれた。

隣の男を見ればブラックコーヒーを飲んでいて、その横顔は本当に彫刻のように綺麗で⋯特に変わった髪と瞳の色。



それはこの男を異様に魅せるものだけれど⋯⋯、





「それって、地毛なんですか⋯?」




あまりにも綺麗だったから思わずそう口にしてしまっていた。