午前2時の青春。【完】



温かいもの、それはこの男の手で。



「え、あっ⋯ちょっ、」


私の手を掴んだ男はズンズンと歩き出してすぐそこにあるトイレへと入って行く。


そしてトイレの水道へと私の手ごと突っ込んだ。



「つ、冷たっ」



水道の水は思ったより冷たくて一瞬手を引っ込めようとしたが男の手に掴まれている為叶わずに排水溝に流れていく血を見る。

私の手から落ちていく血は私のものじゃないのにまるで自分の手から血が流れていくみたいでゾッとする。




「⋯ごめんね、本当」


上から掛けられた声に小さく頷くもそれ以上は文句を言う勇気もなくただ男が私の手を綺麗に洗ってくれるのを眺めた。