午前2時の青春。【完】







「ここチーズケーキオススメだよぉ」

「この前食べたとき美味しかったもんね~」

「じゃあ皆それで決まりな!すみませーん!」



放課後になりカフェにやってきた私たちはオススメらしいチーズケーキとそれぞれが飲み物を頼むことにした。



「っていうかさぁ、あの噂きいたぁ?」

「噂ってなに」

「私知ってる~山田と狩野が付き合ってるって奴でしょ~」

「せいかぁい」

「うっそ、マジで!?」



ング、っとケーキを詰まらせながら驚いたキエと同時に私も目を見開いた。



「山田って物理教師の?」

「そうだよぉ、それがあの狩野と付き合ってんだって!意外だよねぇ」



山田といえばモサモサした不衛生な頭に度の厚い眼鏡をかけた所謂モサい教師だ。

一方で狩野はうちのクラスの美人ランキングトップ3に余裕で入るであろうクールビューティな生徒。

いつも一人で居てあまり喋らない彼女は超格好良い年上の彼氏がいると噂だったけどまさかそれが山田とか⋯。




「超格好良いとか嘘じゃーん、ってねぇ」



悪気のないアヤカの笑顔に頷いた。