午前2時の青春。【完】




その笑みは胡散臭さを感じたが顔の造形が良いからか乙女心を擽った。


でもそれどころじゃない。



未だピクリとも動かない人たちと血なまぐさい臭い⋯早くこの場を立ち去らないと⋯。



恐怖で震える手を握りしめた────────





「ひっ!」




両手をギュッと握りしめようとした時に感じたネチョッとした感触。

僅かに温かいそれは辺りに広がる鉄の臭いと同じ臭いを放っていて⋯、血だと理解するのに時間は掛からなかった。