「アンタよくこの公園に来てるでしょ、それも夜中」
「え⋯」
「俺もよくここ使っててさぁ」
二歩、三歩と近づく男に警戒心を抱きつつも男の言葉に耳を傾ける。
「多分そっちは気づいてなかったと思うけど」
「⋯」
「滑り台に寝っ転がってたりジャングルジムのテッペンに座ってたりするからさ」
「っ」
この男の言っている事が本当かどうかはわからない。
でもきっと私がよくこの公園に来ていることを知っていたのだから男の言葉は事実なんだろう。
まさか私が一人ここで物思いにふけっている頃、この男も居たなんて⋯
「全然気づかなかった⋯」
そう呟いた私に男はよく分からない笑みを浮かべた。



