午前2時の青春。【完】




「前に、私と山田先生の噂話をしている時にあなたは私を庇ってくれたでしょ」

「え⋯」

「噂の真偽を確かめようとする人達を止めてくれたでしょ?」

「⋯そんな、ことで?」




私とサリナ達が仲良かったのを知っているはずなのに、噂話をしていたところに私だっていた事をしっているはずなのに、たった1回のそんな事の為に、狩野は私に優しくしてくれるの?




「そんな事なんかじゃない。私はその時凄く嬉しかったし救われた。下らない噂話に嫌気もさしていたし」

「⋯狩野」

「山田先生は実は姉の同級生でね、近くに住んでいた事もあって昔から仲が良いの」

「えっ⋯、」

「噂は嘘ってこと、本当下らないよね」



ハッと笑う狩野は「噂に踊らされて騒いで馬鹿みたいよね」と眉を寄せた。

そして真実に驚く私に、



「それにあの時私を庇うのは相当勇気が必要だったはず。怖かったはず。それでもあなたは“やめよう”と言ってくれた。全然そんな事なんかしじゃないよ」

「⋯っ」

「体育の時にそのお礼を言おうと思ったけど、出来なかったの。だから今言うね」

「⋯、」

「ありがとう」



そう言って綺麗に微笑んだ。