午前2時の青春。【完】








初めて乗ったバイクの後ろは恐怖でほとんど目を瞑っていたけれど、藍の「亜芽、見て」という声にそぉっと目を開けるとそこにはキラキラした世界が広がっていた。


高速で通り過ぎて行く世界は賑やかで、家やお店の光が眩しくて。大晦日だからか、お参りを済ませた人たちがワイワイと笑いあっている。




「⋯綺麗」



思わず呟いた言葉はきっと藍には聞こえていない。

それなのに「綺麗だよね」と言った藍に私は何でか泣きそうになって、回した手にぎゅっと力を込めた。