午前2時の青春。【完】






「はい、ちゃんとヘルメット被って」



ちょっとくぐもった藍の声が聞こえてヘルメットを被らされた事に気づく。



「ここに足かけて⋯乗れる?」



そう言われてもバイクの後ろに乗った経験のない私はもたついてしまい中々乗ることが出来なかった。

それを見兼ねてか藍はひょいっと私の体を持ち上げるとあっという間に後ろに乗せてくれて、恥ずかしさと何とも言えないムズムズ感に僅かに顔が熱を持った。




それから藍がバイクに跨ると大きなエンジン音が鳴り響き体が一瞬ビクッと跳ねる。




「亜芽、ちゃんと掴まっててね」


そう言われても、どこにどう掴まれば良いのかわからずちょこんと藍の服を掴めば「落ちたいの?」なんて藍のクスクス笑う声が聞こえて、グッと藍のお腹に手を回される。


「マジでちゃんと掴まっててね」


あまりに近いその距離にドキドキしているのは私だけかもしれない。なんて羞恥を感じながらも振り落とされない様にと思い切って藍の背中に抱きついた。