午前2時の青春。【完】








「亜芽、俺亜芽と行きたいところあんの。だからそこ行こう」


「行きたいところ⋯?」


「そ。実はここに来たのも亜芽とそこ行きたくて。もしかしたらいるかなって思って来たんだ」


「そうだったんだ⋯」


「ここから随分遠いから逃げるならそこにしよう」




そう言って私の手を取ってベンチから立ち上がらせた藍は公園を出ると近くに停めてあった1台のバイクへと近づいていく。



「亜芽バイク乗ったことある?」



ハンドルのところに掛けてあったヘルメットを取りながらそう聞く藍に首を横に振る。



「これ、藍のバイクなの⋯?」

「そうだよ?来た時もこれ乗ってたんだけど、亜芽気づかなかった?」

「全然⋯」



あの時はいっぱいいっぱいで、周りの音なんて何も聞こえていなかったか⋯。



「免許は?持ってるの?」



そんな話聞いた事なかったからそう聞けば藍は笑って「当たり前じゃん」と言った。


それもそうか⋯、持ってなかったら乗れないもんね。と少し冷静になった頭で考えていると視界が一気にせまくなった。