「藍⋯手冷たい⋯」 「亜芽も大分冷えてるよ」 「ごめんね、こんな寒い中付き合わせて⋯」 申し訳なくて謝れば藍はゆっくりと首を横に振った後、スマホで時間を確認した。 「もう、2時になる。とっくに年越したね」 「⋯うん」 「亜芽、」 「藍」 藍の言葉を遮って藍の名前を呼んだ私に藍は綺麗なグレーの瞳を向ける。 嗚呼、なんて綺麗なんだろう。 藍の瞳はこの世の何よりも綺麗だ。 心からそう思った。