午前2時の青春。【完】




「は、予定?」

「おう」

「予定ってなに?」

「先輩に引越しの手伝いしてくれないかって頼まれて。手伝ったら飯一回奢ってもらえんだよ」

「⋯」

「だから悪いけど映画はまた今度ってことで⋯ごめんな」



そう言ってハンバーグを再び食べ出したトモキに開いた口が塞がらなかった。


先輩の手伝い⋯?


私との約束があったのに何で予定を入れてしまうのか理解に苦しむがトモキは友情とか先輩との上下関係を大事にする人だからここで文句を言えば喧嘩になることは目に見えている。




「なら仕方ないね」

「悪いな!」


一切悪いという気持ちは伝わってこないけどパチンと顔の前で手を合わせたトモキにそれ以上は何も言わなかった。


こういう事はべつに今回だけじゃないし、喧嘩になるのは嫌だったから。