午前2時の青春。【完】








「藍」

「ん?」

「藍の両親はとても温かい人だね」

「⋯」

「私、凄くうれしかった。救われた藍の家族の優しさに」



私がそう言うと藍は「大袈裟」と笑ったけれど、私は首を振ってそれを否定した。




「大袈裟なんてことない。救われたの。本当に」

「⋯」

「それと、藍の優しさと温かさは両親から受け継いだものなんだって思ったよ」

「⋯亜芽」

「藍もご両親も、とても素敵な人だよ」




立ち止まって藍の顔を見つめながらそう言うと藍は目を見張った後、眉を寄せながら視線を下に移す。

そして唇を一度ぎゅっと噛み締めてから震える声でこう言った。