午前2時の青春。【完】






コホンコホンとわざとらしく咳払いをしてもう一度藍のことを見る。



そして初めて気づいた。




「藍⋯、隈出来てる」



藍のニキビ一つない綺麗な肌に僅かに黒ずんだ箇所があることを。



「もしかして、ずっとついててくれた⋯?」



ずっと私が目覚めるまでこうして傍に寄り添っていてくれたの?



「放っておくわけにはいかないでしょ」



と言う藍に胸の奥がジワッと熱くなって申し訳なさと嬉しさとで若干心が困惑した。




「ありがとう、藍」

「お礼なんていらないよ」

「でも、ありがとう」


どこまでも優しく謙虚な藍にもう一度お礼の言葉を口すれば藍は微笑んでくれた。