「久しぶりに学校に行ったらたまたま亜芽のこと見つけたんだよ」
「たまたま⋯?」
「ん。図書室で寝ようかななんて考えてたら廊下を通り過ぎって行った女子たちからたまたま、亜芽って単語が聞こえてきて、それがあんまりいいものじゃなかったから行ってみたら⋯」
「⋯っ、」
「亜芽が倒れてた」
「⋯それで⋯?」
「濡れてたし怪我もしてたから俺の家に連れてきて、寝かせてたんだよ」
藍の言葉に私は藍に助けられたことを知る。
きっとサリナたちが私の悪口でも言いながら廊下を歩いていて、それを偶然藍が聞いたということなんだろうけど、そんな偶然ある?ってくらいには藍が助けてくれたことは奇跡に近い。
「藍、ありがとう。助けてくれて⋯」
私がそう伝えると藍は軽く微笑んで首を振った後、真剣な瞳で私を見つめた。



