「トモキ」
「⋯なんだよ」
「ごめんね」
「⋯っ」
「でも私もあんたの事恨むよ」
こうなった事、嘘を言ったこと、恨む。
トモキを見つめながらそう言えば彼はぎゅ、と唇を噛んだ後、「そーかよ」と言ってこの場を立ち去った。
その後ろ姿を見ていられる程、今の私に余裕なんてものはなく、ゆっくりと呼吸を繰り返す。
私だって息苦しいと思っていたけれど、今じゃ友達だなんて思わないけど、今まで一緒にいた人がこんなにも簡単に裏切る事を知った。
裏切り、とは少し違うのかもしれないけれど。
こんなにも簡単に私を傷つけることを、知った。



