「いっ、た⋯」
もうどうせ汚れまみれだし、髪の毛も何もかもグチャグチャだしとゴロンと仰向けに寝転がる。
後頭部にヌチャ、とした泥の不愉快な感覚を感じたけれどこの際もうどうでもいい。
身体中が痛くて、少しでも楽な体勢でいたいと、はっ、と短く息を吐くと近くで誰かの足音がした。
その足音はベチョ、ベチョ、とゆっくりとぬかるんだこちらへと足を進めてきて、こんな場面誰かに見られたら騒ぎになるんだろうなぁ、なんて思いながら足音のする方へ目線を向けると──────、
「あんたか⋯」
そこにはトモキが立っていた。



