午前2時の青春。【完】








口に入った土の苦味も、叩かれた頬の痛さも、踏みつけられた手の痛みも、引っ張られた髪の毛の痛みも、身体中を蹴られた痛みも、この人たちには何もわからないんだ。



本気でわかっていないんだ。






「あー、スッキリした~!」


「これでもう私たちの悪口なんて言えないでしょコイツ」


「そうだねぇ」




呑気に伸びをしたり笑ったりする3人をうつ伏せになったまま、顔だけを上げて見上げる。




「亜芽」



そんな私に気づいたサリナが私の名前を呼んだ。



「もうこんな目に会いたくなければ、大人しくしててね?あんまり調子に乗らないで」



⋯調子に乗る?私が?

いつ、そんな調子に乗った瞬間があったのよ。