叩かれた頬を左手で抑える私に今度はキエの強烈な蹴りを背中に受けて顔面から地面に突っ込むのを咄嗟に手をついて防ぐと今度はその足をアヤカに踏まれた。
「いっ⋯!」
「痛い?痛いよねぇ亜芽。でも私もトモキから話を聞いた時心が痛くなったよ。酷いよ亜芽」
「だからそれは嘘なんだって、」
「この期に及んで言い訳とかいいから」
全く私の話を聞く気のない3人。
私を痛めつけているこの人たちが私の言葉をしんじるはずもなく、サリナの手が目の前に飛びてきて前髪を鷲掴みにされた。
「まさかあんたがそんな子だとは思わなかったよ」
「⋯っ」
「でも宮崎藍を庇うくらいだもんね、やっぱ相当性格悪いよ。怖いわ、あんたの事が」
嗚呼、この人は何を言っているんだろう。
また藍を悪者にして、自分の事は棚に上げて、
もう、本気でこの人たちの言っていることがわからない。
理屈がわからない。
髪の毛を掴んでいるサリナの手に力が入り頭皮が悲鳴を上げた。



