正反対の感情が同時に湧き立ち、なんの反応も示せずにいる私をサリナが嘲笑する。
「なに、その顔。元カレにも裏切られて可哀想」
「⋯っ」
「どんな別れ方したのか知らないけど、トモキ相当あんたの事恨んでるから。アイツムカつくんだって何度もトモキの口から聞いたし」
「⋯、」
確かに私はトモキを傷つけてしまったのかもしれない。
だけど、だからって⋯。
サリナたちと関係が悪くなったことを知っていながらそんな嘘を⋯。
「トモキよぉく教えてくれたよ?亜芽が今まで私たちの事どう思ってたのかってことを」
「⋯アヤカ、」
「私はぶりっ子で空気が読めなくてウザイんだっけ?」
「私は煩くて馬鹿でどうしようもない奴で?」
「私はいじめっ子気質で性格悪くてケバくて?今はフミノリで落ち着いてるけど本来はビッチなんだっけ?」
アヤカもキエもサリナも、不自然に笑顔を作りながら一歩私に近づく。
「酷いね。こんな悪口言いながら私たちと一緒にいたんだね」
笑みの消えた3人の顔はとても怖く冷たいものだった。



