ふと見上げた空は真っ暗なキャンバスにグレーの雲が描かれていて、それが何だか冬だなって感じがした。 はあ、と吐き出した息は白くて。 「もうすぐクリスマスだね」 「あー、確かに」 「藍は予定あるの?」 「まさか。普段と何も変わらず過ごすよ」 寂しい、と笑えば藍は気まずそうに一度目を逸らした後、ホントに、と笑った。 あと数日でクリスマス。 その後は年明けで、新しい一年がやってくる。 来年は、どんな年になっているんだろう。