夜の公園に人影が二つ。

私と藍だ。



隣に座りコーヒーを飲む藍は黒のジャンパーを羽織っていて藍は黒が好きなのかな?とふと疑問に思った。




「藍は黒好きなの?」

「なに急に」

「黒っぽい服が多いから」



出会った日も黒のパーカーを羽織っていた藍。


そのフードから顔を出したプラチナブロンドにハッと息を飲んだことは今でもよく覚えている。




「んー、まあ、好きなの、かな?」

「わかんないの?」

「好きな色とか今まで考えたことなかったから。黒い服が多いのも無意識だった」

「マジで?」

「マジ」



どうやら藍は黒が好きというわけではない様だ。
だけど黒は藍によく似合っている。