午前2時の青春。【完】






「なに~?その顔。ムカつくんだけど」



サリナ、あんたのその言い方の方がムカつくよ。


口に出していいたいけれどそれを言葉にしてしまえばまた新たな火種になってしまうことは明らかだ。


だから3人から離れようと席を立とうとした瞬間、グッとキエに腕を掴まれた。




「⋯なに?」



流石に黙っていられなくなってキエを睨むと更に腕を強く掴まれてそのまま引っ張られた。

突然のことに縺れる足を何とか転ばぬ様踏ん張らせてズンズンと歩いて教室を出ていくキエに着いていった。



前に腕を掴むキエ。

横にアヤカ。

そして後ろにはサリナと3人に囲まれながらどこかに連れていかれる。




恐怖と、何なのっていう怒り。



「離してよ」


「⋯」


「聞こえてる?離してってば⋯!」



不思議なことに、3人から嫌がらせを受け始めてから私は遠慮なしにものを言える様になった。

身を守る為に口を噤むことはあっても「嫌だ」とか「やめて」とか、そういう事を言えるようになったのだ。