午前2時の青春。【完】






「今日の夕飯なに?」

「んー?うどんよ」

「また?」

「亜芽の為を思ってよ。でもあれだね、お昼はお粥にしておけば良かったね」

「うん、でも食べやすい方がいいからうどんも良いよ」



そう母と喋っている途中、私はすっかり忘れていたことを思い出した。



「お母さん」

「なに?」

「お父さんが出張って知ってる?」



そう言えば昨日、父が出張に行くことを伝えておけと言われたんだったと思い出した。



「あ、そうなの」


きっと知らなかった母は怒るでもなく、何でもないようにそう言った。


「ならあの人の分は作らなくていいね」


どうして。

母は父の出張にきっと不倫相手の部下の女がついて行く事に気づいているのに。

どうして何も言わないの。怒らないの。悲しまないの。



そんなの、分かりきっているけれど。



母にとって父はもうどうでも良くて。

母は違う人を愛していて。




だけど、どうしても私には理解しきれなかった。
受け入れられなかった。