次に目が覚めたのは西陽のオレンジに眩しさを感じたからで、外を見れば森に帰るカラスがカアカアと鳴きながら飛んでいた。
「また寝過ぎちゃったな⋯」
2、3時間寝ようと思っていただけなのに4時間以上寝てしまった。
寒気は完全になくなり、鼻水も良くなった。
だけど逆に寝すぎてしまって体が怠いなんていう本末転倒な出来事にふう、と小さく息を吐いた。
「お母さん」
「あ、やっと起きた」
「寝過ぎちゃったみたい」
「一度様子見に行ったんだけど気持ちよさそうに寝てたから⋯体はどう?」
「全然大丈夫になったよ。むしろ寝すぎて疲れちゃったくらい」
1階に降りて夕飯の支度をしている母にそう言えば母は「なにやってんの」と言いながら笑った。



