午前2時の青春。【完】





リビングへと降りて行くと丁度母がうどんのよそられたどんぶりをテーブルに置いてくれた所で、「飲み物はお茶?水?」と聞かれたから「お茶」と答えて椅子に座った。



目の前にあるうどんは上にネギを乗せた素うどんというシンプルさで。

だけど香る出汁の匂いと立ち上る湯気に食欲をそそられた。




「ネギもっと入れる?」

「ううん、大丈夫。いただきます」



手を合わせて箸を取る。

熱々のうどんを数回ふーっ、ふーっとしてから啜った。



「あったかい⋯」

「朝寒気がするって言ってたし、しっかり食べて体温かくするんだよ」

「はーい⋯」

「食べ終えたら病院行く?」

「大丈夫だよ。熱はないし、寒気も治まってるし。鼻水はまだちょっと酷いけど」

「なら今日一日はちゃんと温めて安静にしてなさいね」

「そうする」



対面で同じ様にうどんを啜る母を見ながら、ふと、今まで忘れていた記憶が脳裏に浮かんだ。