「はぁ、」
と小さく息を吐いた私を藍のグレーの瞳が見つめる。
「何かあった?」
「え⋯?」
「元気なさそうに見える」
「⋯、」
どうして。
藍は気づくのだろう。
出会って長いわけでもないのに、会うのだってこの公園でしかない。
学校で見掛けたことはあるけれど、昼間に会ったことだってない。
それなのにどうして、そんなこと言えるんだろう。
自分が情けなくも思えて、だけど「元気がない」と言ってくれた事が嬉しくもあり。
「藍、」
「⋯」
「ありがとう。でも普通に元気だよ」
「そう?」
「うん」
本音を言えば少しだけ、藍に言ってしまいたかった。
友達と色々あって今、少しだけ疲れているんだ。と。
悪口を言われたり、わざとぶつかられたり、上履きを汚されたり、そういう事があってちょっと今憂鬱なんだ。と。
言ってしまいたかった。



