午前2時の青春。【完】





「はぁ、」


と小さく息を吐いた私を藍のグレーの瞳が見つめる。



「何かあった?」

「え⋯?」

「元気なさそうに見える」

「⋯、」



どうして。

藍は気づくのだろう。

出会って長いわけでもないのに、会うのだってこの公園でしかない。
学校で見掛けたことはあるけれど、昼間に会ったことだってない。


それなのにどうして、そんなこと言えるんだろう。



自分が情けなくも思えて、だけど「元気がない」と言ってくれた事が嬉しくもあり。




「藍、」

「⋯」

「ありがとう。でも普通に元気だよ」

「そう?」

「うん」



本音を言えば少しだけ、藍に言ってしまいたかった。

友達と色々あって今、少しだけ疲れているんだ。と。


悪口を言われたり、わざとぶつかられたり、上履きを汚されたり、そういう事があってちょっと今憂鬱なんだ。と。



言ってしまいたかった。