午前2時の青春。【完】







放課後になり朝上履きを置いた場所に行って手に取ると、びちょびちょに濡れていた上履きは一日中乾かした甲斐あってカラカラに乾いていた。

けどやっぱり薄茶色に汚れたそれはこのまま履いて使える見た目ではなくて⋯。



仕方なく、家へと持って帰ることにした。








「ただいま」

「あ、おかえりー」


家に帰れば母の明るい声が聞こえてきて、キッチンでコトコトと何かを煮込んでいる母のエプロンの下の洋服はよそ行きだった。


「今日も野暮用なの?」


もう母が不倫していることを知っている私を知っている母。

わざわざ野暮用なんて遠回しな言葉使わなくていいけど敢えて私がそう聞けば母は困った様に眉毛を八の字にした後、「えぇ」と笑った。



母の笑顔は困った様に見えるけれど、ちゃんと、幸せそうだった。嬉しそうだった。