午前2時の青春。【完】








午後一の授業は体育だった。


内容はグラウンドを走るという単純かつ大嫌いな種目であるマラソン。


近々マラソン大会が開かれるわけでもないのに何故わざわざマラソンなんてやる必要があるのか問いたいところだけどやらないわけにもいかない。

幸いなのは体育教師は厳しい感じではなく、足を止めたり歩いたりしていなければ注意されることもない⋯と、ゆっくり目のペースでグラウンドを走っていると──────、





「まぁじでぇ!?」

「マジマジ!今度フミノリと旅行行くんだ~クリスマスイブに!」

「いいなぁ、私もも行きたぁい」

「何であんたが来るのよ、彼氏作って連れて行ってもらいなよ」

「クリスマス用の彼氏作ろうかなぁ。でも理想の人がなかなか居ないんだよなぁ」

「うおー!私も彼氏ほしーっ!」




後ろの方から大きな話し声が聞こえてきた。

きっと3人で並んで走っているんだろう、それは別にいいけど、あまりにも大きい声⋯特にキエの声は大きいから気が散る。


教師もこういう事はちゃんと注意してよ、と思うけど⋯⋯、ボーッと空を眺めている教師はきっと注意なんてしないだろう。



とにかく私は何も考えずに走っていようと再び走ることに集中しようとすると⋯⋯、





「っ、いたっ⋯!」




右肩に強い衝撃を受けた。