「藍」 温かい缶コーヒーを持っていない方の藍の手へそっと手を伸ばす。 ひんやりとした手は一瞬ビクッとしたけれど、すぐにまるでお互いを求めるように絡み合った。 細く長い藍の指。 だけど私よりずっと大きくてゴツゴツしてる藍の手。 「らん⋯、」 もう一度名前を呼び、自分の頬へと藍の手を持ってくる。 ぎゅうっと強く握りながら、そっと瞳を閉じる。 「亜芽、ありがとう」 藍のその言葉を聞きながら。