藍はきっと、いいや、絶対、私が今日サリナたちから聞かされた話より酷い噂話をされてきた。
何度も何度も、時には全く関わりのない人たちからも。
自分の知らないところで色々な噂を立てられてきたはず。
その度傷つき、怒り、疲れ果て。
暴力はダメ。
でも、それを藍に言うほど私はいい子ではない。
もう、わかったから。
藍がどうしてあの日あんなに冷めた瞳をしていたのか。
充満する血の臭いの中で、藍は1人闘っていたんだ。
それが正しいとか間違ってるとかそういうことはどうでもいい。
私にとったらそんなこと、どっちだって何の意味もない。



