午前2時の青春。【完】





「ムカつくから」



その言葉に私の口から白い息がハッと漏れる。




「ムカつくから⋯?」

「そう。ただ、ムカつくからだよ」

「⋯」



簡単で単純で明解で、そんな答えに一度動きを止めた私を見て藍は困った様に笑った。



「それ以上の理由なんてない。ただ、ムカつくんだよ」

「⋯」

「色々好き勝手にゴチャゴチャ言って。自分を苦しめる雑音は消すしかないでしょ」

「⋯、」



まるで演技でもしているかの様な口調。

でもそれは紛れもない藍の本音なのだとわかった。



ねぇ、藍。

自分を苦しめる雑音は消すしかない。



「そうだね、藍」


泣きそうになりながら微笑んだ私に藍は目を細める。

それは疎ましがる様な感じではなく、まるで眩しいものを見た時のように────────。