午前2時の青春。【完】





ピュウッと冷たい風が頬を撫でる。



「藍は⋯、」



震える声は藍が怖いからじゃない。

真実を知るのが怖いからじゃない。



「藍はどうして喧嘩するの⋯?」



初めて会ったとき、意識がなくなるまで相手を痛めつけていた藍の表情は慈悲なんてなく、飄々としていた。



「どうして殴ったりするの⋯?」



そう言った私に藍は一度ゴクリと唾を飲んだ。



きっと緊張しているのは私と同じ。

もしかしたら藍の方が緊張しているのかもしれない。


自分のことを人に話すっていうのはとても繊細なことだから。