でもそこに後悔がないのは私はどうしてもサリナたちが言った言葉が許せなかったからだ。
何もしらないくせに、知ろうともしないくせに、面白がって藍を悪く言う3人が許せなかったんだ。
悔しかったんだ。
そうじゃないのにって。本当は違うのにって。
私だって藍の全てを知っているわけじゃない。
私が見ているのは藍のほんの一部でしかないこともちゃんとわかっている。
それでも、私が見てきた藍はサリナたちの言う様な人ではなかった。
ココアをくれたし、寒い日には上着を貸してくれた。
私のどこにも吐き出せない想いを受け止めてくれた。
嫌いだった亜芽という名前を好きだと言ってくれた。
それに、藍は言っていた。
『俺も何かあった時にここに来る』
『何もかもに嫌気がさして、やりきれなかったりした時』
『疲れたり悲しんだりする』
小さい頃から人と違う見た目のせいで傷ついてきた藍。
きっと今でも、傷つくことだってあるはず。



