午前2時の青春。【完】








「藍のこと何も知らないくせに勝手なことばっか言わないでよ!」




教室中に響く程の私の声に3人はほんの一瞬目を大きくさせた。


だけどすぐにその表情は一変し、汚いものをみるような、疎んだ瞳を私へと向けた。




「なに、亜芽。その言い方」


普段の間延びした喋り方じゃないサリナの瞳は少しも笑っていない。


「いきなり叫んだと思ったらなにぃ?私たちに文句あるの?」


アヤカはいつものように可愛らしく首を傾げながらもイライラを隠しきれていない。


「つーか何なんだよいきなり、意味わかんねぇなぁ」


グシャグシャと後頭部を掻くキエの足は貧乏ゆすりで揺れていた。



突き刺さる3人の視線は凍てつくように冷たくて、少しだけ怯む。


だけど⋯、



だけどっ⋯、



「そのまんまの意味だよ。変なことばっか言って藍を見下さないで。傷つけないで」



きっと、今、今までと同じように曖昧に笑って適当にやり過ごしていたら後悔する。