午前2時の青春。【完】





ピシッだか、ピキッだか、ヒヤッだか、シン、だかわからない嫌な空気が私たちの間を流れる。




「冗談抜きで、あの人には近寄らない方がいいよ~?」

「そうだよぉ、亜恵。本当に何するかわからないから!」

「何かヤバい連中とも付き合いがあるとか噂もあるし、裏で何やってるかわかんねぇよああいうタイプは」

「⋯⋯」

「あとあの髪と目も生まれつきなんでしょ?なぁんか、不気味だよねぇ」

「親が外国の人なんでしょ?」

「聞いた話によるとまああんな見た目だから小さい頃からよくからかわれてて、そん時から悪ガキだったらしいよ」



キエの言葉に「うっわぁ、」と顔を顰めて舌を出したアヤカ。



「やっぱ子どもの頃から暴力的な人は暴力的なんだねぇ」

「怖いよね~、そういう人が同じ学校って!」

「そうだよなぁ。だから亜芽も気をつけたほうがいいぞ。危険人物だから」




まるで良いことを教えてあげたとでも言いたそうな3人に、私の堪忍袋の緒が切れた。


もう、耐えられなかった。



藍が悪く言われることに、馬鹿にされることに、3人が好き勝手言っていることが我慢ならなかった。