午前2時の青春。【完】





「宮崎藍って、サリナ藍のこと知ってるの?」



そう聞けばサリナはコクンと頷いた。



「知ってるも何も超有名人じゃん」

「有名人?」

「いい意味でも悪い意味でも、ね」



わずかに口角を上げたサリナは言い方は少し悪いかもしれないけど、いわゆる悪い顔というものをしていた。


目が笑っていないのに楽しそうなサリナの表情は今まで何度も見てきたことがある。


例えば、山田と狩野の噂話をしている時とか。




何だかあまりいい予感はしないからこれ以上藍のことに関して話をするのはやめようと「そうなんだ」と言って自然な感じで話を終わらせようとしたが、サリナは私に一歩近づいてきてわざとらしくコソッと耳打ちをした。





「宮崎藍って、ヤバい人なんだよ」



と。