午前2時の青春。【完】





火遊びにしてはあまりにも単線的だ。

ならば、本気の愛だとでも言うんだろうか。



身勝手で、浅はかなだけだというのに。





「亜芽、私ね好きなのよ」


「⋯」


「あの人のことが好きなの」



苦しそうに辛そうに、そして笑いながら母が言った言葉はあまりにも残酷だった。



「モノクロの日常の中で彼といると世界に色がつくの。楽しいの。幸せなの」



「⋯っあんな若い男、遊びかもしれないじゃん。いつかお母さんのこと捨てるかもしれないじゃんっ⋯」



「そうね」


「ならっ⋯、」


「でもね、私は彼を信じてるのよ」



柔らかく、綺麗に微笑んだ母は滑稽だ。