午前2時の青春。【完】




興奮でなのか心臓がドク、ドク、と大きな音を立てる中、母が諦めたように笑った。



「知ってたんだ、亜芽」

「知ってたも何もお母さんわかり易すぎるから」

「そっかぁ⋯、まあそうよね。わかり易かったわよね」



母のお気楽な口調にイラつきを覚えながらも、母の目線がが定まることなく僅かに揺れていることに気づく。



「なんで、不倫なんかするの」

「⋯」

「なんでっ⋯」



疑問だった。
絶対に賛成する人なんていない恋に身を落としていくことが不思議でしょうがなかった。


トモキとあんな風に別れ、恋という恋を知らない私が言うのもおかしいけれど、不倫をする意味が、私には分からなかった。