午前2時の青春。【完】






好きではない彼氏と別れたこと、そして今の状況が快適でもあり少し寂しいこと。



それらを藍に伝えると藍は柔らかく綺麗に微笑んだ。




「そっか。じゃあ、やっぱりいいことだね」

「そうなのかな⋯」

「亜芽が苦しいと思うことから少しは解放されたって事でしょ」

「そうなんだけど⋯」

「それに、友達と少し距離が出来て寂しいって気持ちはよくわかるよ」

「藍も?」

「俺の場合は見た目のせいで友達って呼べる人がいなかったから、その寂しさとはまたちがうんだろうけど、人は人を求める」

「⋯人は人を⋯」

「孤独を紛らわす為に。それは当たり前の事だ」

「⋯」

「亜芽の周りにいた友達と距離が出来てそれが寂しい⋯不安って気持ちは当たり前なんだよ」




そう言われて、私はハッとした。


寂しいを、不安と言い直した藍は私の心の奥底を─────私ですらわからない部分をまるで見ている様に的確に指摘してくる。




嗚呼、私はキエやアヤカ、サリナたちと居ないことが寂しいんじゃない。

教室で1人の時間が増えたことが寂しいんじゃない。




不安なんだと、藍に言われて初めて気がついた。