「トモキ、ごめんね」
「⋯⋯、」
「ごめん」
流されて、なんとなくのまま、勘違いしたまま、一緒にいて。
「別れよう」
そう言った私の表情はどんなだっただろう。
悲しそうだった?寂しそうだった?苦しそうだった?憐れむようにトモキを見ていた?それとも、笑っていたのかな。
ちっと大きな舌打ちと共に「最低だな」という言葉を残していったトモキは途中もう一度クラスメイトの机を蹴り飛ばして教室を出ていった。
トモキがいなくなった教室で聞こえるのは野球部の活気のいい声と吹奏楽部の明るいマーチ。
この時私はトモキと別れられたことに安心感と開放感を感じていた。



