すぅ、と小さく息を吸って、短く深呼吸をする。
「トモキ私ね、多分⋯というか本音で話すと、トモキのこと好きじゃなかった」
「⋯は、」
「ずっとそう思っていた訳じゃなくて、最近気づいたんだけど私はトモキのことが好きじゃないの」
私の言葉に鳩が豆鉄砲を食らったような表情をしたトモキは2、3回瞬きをした後ピクリと頬を引くつかせた。
「何言っちゃってんの、お前」
「ごめん。でも、自分の本当の気持ちに気づいた以上トモキといるのはしんどい」
「っ、」
「勝手なこと言ってごめん」
頭を下げる視界の隅でトモキが強く拳を握りしめた。
「ごめんじゃねーよ!ずっと騙してたってことだろっ?」
「っ違う、騙してたとかそういうつもりはなくて⋯、」
「じゃあ何だよ今更好きじゃありませんでしたって。ふざけた事言ってんじゃねぇぞっ」
声を荒らげたトモキに一瞬怯むも、嘘偽りなく話さなければと話を続けた。



