「トモキ、別れて欲しいの」 吹奏楽部と野球部の音をBGMに、私の声は教室に響いた。 「は⋯、」 トモキからしたら突然だったんだろう、私もこの間自分の気持ちに気づいたわけだし。 だからトモキが驚くのは無理もない。 「なに、亜芽。もう1回言ってくんね?」 聞き間違いだろうとそう言ったトモキに私はもう一度告げる。 「別れて欲しい」 と。