翌日の放課後、私はトモキに話があると言って学校に残ってもらった。 「何だよ話って」 皆が下校した誰もいない教室には遠くから聞こえる吹奏楽部の音色とグラウンドから聞こえる野球部の掛け声が絶妙な音量で聞こえていた。 その中でダルそうに机の上に座って私を見るトモキはまだ昨日のことを怒っているのだろう。 その表情は決して優しいものではない。 「早く話せよ。今日これからフミノリ達と約束あんだから」 冷たい声に怯むことなくトモキを見つめる。 そしてゆっくりと、口を動かした。