午前2時の青春。【完】





「なに?亜芽。どうしたの」

「⋯」

「もしかして、ビックリした?」

「⋯」

「大丈夫だって。それに俺たち付き合って結構経つし、そろそろいいだろ?」


突き飛ばされた事に対して、拒絶された事に対して怒っていないのか、トモキの声はやけに優しく、だけど言葉はとても辛辣だった。


「トモキ⋯」

「大丈夫だから。俺に任せて」

「⋯」

「な?」

「⋯」


優しく包む様に私の方へと手を伸ばしたトモキの手から逃れるように身を引いた私にトモキの頬がピクリと動いた。

あぁ、トモキはやっぱり怒っているんだと、それで確信した。




「なに、亜芽。嫌なの?」

「⋯」

「こんだけ付き合って我慢させられて、そんで嫌?ふざけんなよ」

「⋯」

「全然キスもさせてくんねぇからもしかしたら初めてなのかって思ってたけど違うみてーだし、ならペース合わせてたのも馬鹿みてぇじゃん。だからそろそろいいかなって思ってたのに」

「え?」



トモキの言葉に思わず目を見張る。


キスが初めて?違った?


違くない。違くないよ。



その時、トモキとの会話を思い出した。