午前2時の青春。【完】






「本当の⋯友達⋯?」


僅かに震えた声は藍に気づかれただろう。


怖い。怖かった。


藍の言葉にはどんな意味が含まれているんだろうと、グルグルと頭の中が猛スピードで動き出す。


友達の事を悪く言う酷い人だと思われた?

それとも、藍はもっと深い意味で友達という言葉を使った?



ずっとずっと、私が心の底で感じていながらも見て見ぬふりをしてきた─────、




「亜芽はもっと自分に素直になった方がいいよ」



ふわり、と私の頬に手を伸ばした藍はそのまま指先で私の頬を撫でると「冷たい」と微笑んだ。


そして「今日はそろそろ帰った方がいいかもね」と言って立ち上がる。



ねぇ、藍。


もっと素直にってどういう意味?

本当の友達って、何?



先に歩き出し公園の出入口に向かう藍の背中に、それを聞くことは出来なかった。