午前2時の青春。【完】



そんな私にアヤカは「あったじゃん!」と言って呆れた表情を見せる。



「サリナの女がフミノリを狙ってるとかいう話!」

「あ、それ?」

「そうだよぉ!」

「でも何でキエが⋯あ、浮気の話⋯とか?」


恐る恐る聞いてみれば「それもだけど」と言ったアヤカにホッと胸を撫で下ろす。

キエ怒りの原因は浮気がどうたらって話ではないみたいだ。


「じゃあ、何でキエはあんなイライラしてんの?」


アヤカに聞くとアヤカは「はぁ、」と小さく息を吐く。




「自慢話に聞こえるんでしょ」

「自慢?」

「キエってモテないから、彼氏いたこともないじゃん?だから今日の話はサリナの自慢に聞こえるって話。フミノリは他の女も狙っちゃう良い男ですよ~って。そんなフミノリを私は手のひらの上で転がしていますよ~ってじ、ま、ん!」

「⋯な、なるほど」



あれが自慢話に聞こえるのか、と驚いたのは秘密。



「で、キエがストレス発散の為にカラオケ行こっつったらサリナはデートでしょ?怒り爆発なんじゃん?」

「キエ⋯カルシウム足りてるかな?」

「言えてる!でもサリナって自慢話多いからねぇ、キエの気持ちも分かるわぁ」

「⋯うー、ん」

「サリナの略奪された話の時キエの顔マジだったからねぇ、マジ爆笑だよねぇ」



所々2人への棘を感じながらもアヤカの話に小さく頷いていれば部屋に到着したみたいだ。