午前2時の青春。【完】





「藍⋯」

「なに?」

「もしもまた、心が痛くて痛くて壊れそうになったらここに来ていいかな?」

「⋯ここに?」

「うん。ここに。藍が居てくれたら凄く嬉しいけど、藍がここに居ない日でも何か気持ちが楽になる気がするの。今までよりずっと」

「⋯」

「ここに一人で居ても藍が居てくれる様な気持ちになりそうっていうか⋯ごめん、何か気持ち悪いね私」



さすがに自分の言っていることのキモさに気づき誤魔化す様に笑うけれど藍は真剣な表情で頷いた。



「いいよ、おいで。俺はここにいる事多いから」

「⋯藍⋯、」

「ほぼ毎日いるよ」

「そう言えば私の事も知ってたもんね」

「よく見てたからね。夜によくここに来る不良少女がいるって」

「だから不良じゃないってば」



バン、と軽い力で藍の背中を叩けばわざとらしく顔を歪めた藍に冷たい視線を送った後、目が合って笑い合う。




父の決定的な不倫の、倫理観から外れた行為の証拠を見てグチャグチャだった気持ちがいつの間にか和らいでいた。